「生理が止まっても痩せたい」は危険。正しいダイエット方法とは?(女子SPA!)

管理栄養士の梅原祥太です。

 みなさんは、正しいダイエットをしていますか?

 間違ったダイエットをしていると、「生理の周期が乱れた」「生理が来なくなった」というトラブルが珍しくありません。

 そこで今回は、生理が止まってしまうような「間違った痩せ方」についてお話していこうと思います。

◆カロリー不足で「痩せにくい体」に!?

 まずは「カロリー不足」によっての痩せ方についてです。

「ダイエット=低カロリー」という間違った考え方で取り組むと、体重は落ちますがほぼ100%リバウンドをします。

「低カロリーで減量→リバウンド」を繰り返すにつれ、筋肉はどんどん落ち、脂肪ばかりが増えます。そして体重は標準や痩せ型なのに、体脂肪率が高い「隠れ肥満」となってしまうのです。

 こうなると、代謝が上手くいかなくなり、どんどん太りやすく痩せづらい身体に……。もちろん、生理機能も落ちます。悪循環に陥る上、間違った「カロリー制限ダイエット」が、生理の周期を乱す原因の一つとなるのです。

 ダイエット中であっても、基本的には基礎代謝を下回らないようにするか、基礎代謝が分からない場合は1,000kcal以上は食事から確保するようにしましょう。

◆脂質を摂らないのはNG!“何から摂取するか”が大切

 次に「脂質不足」によっての痩せ方です。

 脂質は「太りそう」というイメージや、三大栄養素の中で最も高いカロリー(1gで9kcal)を保有するため、極端に避ける方が多くいらっしゃいます。

 しかし、脂質には、ホルモンや細胞膜、脳や胆汁酸などの材料となる重要な役割があります。

 脂質が不足し過ぎている人は、ホルモンの絶対量が不足したり、ホルモンバランスが乱れ、生理不順、無月経になることが多いです。

 また、脂質はどのような種類でも良いわけではありません。主に肉や魚、卵などの動物性食品から摂るようにしましょう。最低でも毎日40g(360kcal分)は確保したいところです。

 魚は全般的に良いですが、特にサバやサンマ、イワシ、ブリ、カツオ、マグロなどの青魚や赤身魚がオススメです。

 一方、ジャンクフード、揚げ物、菓子類などの油は、組成や状態が粗悪なものです。現代人はこれを摂りすぎているため、減らすことが理想です。

 植物油では唯一、オメガ3系脂肪酸に分類される「亜麻仁油」や「エゴマ油」などは摂りたい油ですが、これらは酸化しやすく製品選びが難しいことから、やはり食材からの脂質(動物性食品)を摂ることが理想的と言えます。

◆「生理が止まっても痩せたい」は危険

 そもそも、「体重が少ないほうが綺麗」という認識を改めることが大切です。

 無理なダイエットによって、隠れ肥満になったり、肌や髪、爪がボロボロ、疲れやすい、むくみ、便秘、冷え、低体温、免疫力の低下など、どんどん健康や美しさから遠ざかっていきます。

 生理が止まってしまえば、当然子どもを授かれない身体になります。無月経という危険な事態が起こっているのに、「まだ痩せたい」と思うようなダイエットは正しいものではありません。

 細かい原因は他にもありますが、まずは大項目として「カロリーの落としすぎ」「脂質不足」に注意して、正しく痩せていきましょう。

【まとめ】

■カロリー不足に注意(基礎代謝、もしくは1,000kcalは下回らない)

■脂質不足に注意(動物性食品の不足に注意、粗悪な油は減らす、40g/日は確保)

―梅原祥太のダイエットの落とし穴―

<TEXT/梅原祥太>

【梅原祥太】

管理栄養士。ダイエットをはじめ、身心の不調を食事から改善するカウンセリングなどを中心に活動。著書に『痩せたいなら食事を増やせ』(電子書籍)

ブログ:http://ameblo.jp/eiyo-enhance/